本業務は、信濃川中流域を対象に河道計画や整備計画の変更に関連する各種検討を実施したものである。河道計画検討においては、令和３年度の整備箇所を反映した現況流下能力や水位縦断図の更新を行い、これを基に整備計画メニューや段階的整備手順の精査を行った。また、蛇行湾曲の激しい十日町区間を対象とした平面二次元流況解析による河道掘削形状の精査や、小千谷下流地区の河道貯留による影響を加味した平面二次元不定流解析による整備計画河道の妥当性確認、妙見堰上流を対象とした平面二次元河床変動解析による土砂動態の分析等を行い、結果を河道計画に反映した。河道計画検討は、治水効果を前提とした整理の他、河道掘削における環境への配慮事項や現状と課題の整理を行い、環境面からの河道掘削形状の精査を行ったほか、調査が望ましいモニタリング項目についても整理した。併せて、リスクカーブの整理とこれに基づく整備計画河道の妥当性確認、妙見堰周辺における融雪期出水の流速分布の観測と課題整理、河川整備計画に関する技術資料の更新や流域委員会の運営補助、危険箇所調書の作成、大河津分水路を対象とした河道計画検討等の関連する各種検討を実施した。