本業務は、関川水系河川整備基本方針について、気候変動に関する検討を行うとともに、事業推進説明資料の作成を行うものである。気候変動を考慮し、関川水系の河川整備基本方針の改定に諮るための各種検討を行った。検討内容は、１：気候変動を考慮した目標流量、２：目標流量増に対応するための治水対策案の検討、３：事前放流による効果検討、４：１～３の結果を踏まえた高水計画に関する検討に加え、基本方針改定に諮るための「正常流量」、「土砂管理」、「河川環境・河川利用」について、最新のデータを踏まえて検討を実施した。気候変動を考慮した目標流量の検討では、最新の観測データを含めて計画雨量の設定を行うとともに、最新の知見を踏まえ、アンサンブル予測雨量を用いた各種検討を実施した。それらを取りまとめ、社会資本整備審議会に諮るための事業推進説明資料及び関係機関協議のための資料作成を行った。また、関川水系河川整備基本方針の改定に関する検討内容を取りまとめ、技術関係資料を作成した。さらに、関川水系河川整備基本方針変更の説明を目的として、現在の関川・保倉川の状況を分かりやすく伝えるために、ＵＡＶを用いた斜め写真を撮影した。