令和5年度表彰業務速報

揖保川中広瀬・今宿地区堰改築詳細設計他業務
近畿地方整備局 姫路河川国道事務所

野井堰は整備計画において改築が位置づけられており、これまでに荒井頭首工との統合改築で検討されているが、R3年度の宍粟市及び地元協議において水利権の統合や維持管理等における合意形成が困難とのことで単独改築とされている。本業務は、揖保川の流下能力向上を図るため、揖保川中広瀬・今宿地区の野井堰について堰詳細設計を実施するとともに、揖保川管内における低水護岸天端侵食、護床工及び護岸破損、特殊堤補修、低水護岸補修等について詳細設計を実施したものである。改築する堰は将来の基本方針時の河道改修も踏まえて純径間27m×3門、堰高2.0mとし、維持管理性や経済性等より魚腹式鋼製起伏ゲートを選定し、基礎地盤が硬質の砂礫土層であったため、直接基礎とした。また、取水施設は現状を踏襲して堤外水路方式とし、維持管理に配慮して水路にレジンコンクリート蓋を併用した。魚道はアユの遡上や他の底生生物に配慮して主流部に巨石を配置した水路タイプ魚道とした。