令和5年度表彰業務速報

道路パトロールシステム改良業務
九州地方整備局 道路部

本業務は、令和3年度に実用性向上のため課題検討・改良を行った道路パトロールシステムについて、九州地方整備局管内における道路巡回の効率化や巡回日誌作成の省力化を図ること目的に、令和4年度から実運用する道路巡回日誌作成支援システムの改良を行った。改良にあたっては、本業務期間中にシステムの試行を実施して職員や巡回員から幅広く意見徴収を行いシステムへ反映した。また、道路管理の効率化・高度化を図り、道路利用者の安全性を確保するため、AIを活用した法面監視DX・道路冠水DXとして、自動車専用道路および直轄国道区間を対象に、システム設計と機材設置を行い試験的な運用を実施した。危険事象の予測技術として、実況雨量と予測雨量より通行止めを予測する技術を開発し、危険事象の状況を把握する技術として、法面のひび割れや湧水監視、冠水区間での車両挙動や水位などを計測するAIシステムを構築した。さらに、令和2年7月の豪雨による国道208号・福岡県大牟田市周辺で道路冠水の事例をもとに、AIによる道路冠水監視を活用し、道路冠水発生時の混乱や最悪の事態を回避することを目的としたタイムライン(防災行動計画)案を作成した。