本業務は、緑川水系河川整備計画について、計画の進捗状況を事業評価で確認するとともに、近年の社会情勢や河川を取り巻く状況の変化を踏まえ、河川整備計画変更に向けた検討を行った業務である。１）最新の横断測量成果に令和２年度末及び令和３年度末までの改修内容を反映したうえで、河道の流下能力の算定を行った。２）上記モデルをもとに、河道管理基本シート等の更新を行った。３）令和３年度に改築した中島樋管の変更操作要領を検討した。４）竜野川合流点部の処理方策について、近年の浸水実態等を踏まえ検討した。５）気候変動を踏まえた整備計画変更に向けた整備目標を検討し、緑川ダム再開発や固定堰改築に伴う治水効果を踏まえた上で本・支川の整備メニューを検討した。６）河川整備計画における費用対効果の検討を行い、学識者懇談会並びに事業評価監視委員会での説明資料を作成した。７）気候変動による影響を考慮した基本高水のピーク流量の検討を行った。８）緑川水系の既存ダムにおける事前放流の効果を検証し、現状での課題等を整理した。９）緑川ダムでの洪水調節後の後期放流における放流量の増大による中甲橋地点の水位への影響を検証した。