令和5年度表彰業務速報

令和3年度川辺川周辺土砂動態等影響検討業務
九州地方整備局 川辺川ダム砂防事務所

本業務は、川辺川の流水型ダムに関する環境への影響を確認することを目的に、ダム上下流区間の土砂動態及び水環境への影響等を検討するとともに、現地調査や各種調査を行い、環境ベースマップを更新した。また、川辺川の現状の土砂動態把握を目的に、川辺川上流1地点において流砂量観測機器の設置設計、ダム建設予定地下流2地点において濁度観測施設の詳細設計及び設置を行った。土砂動態影響検討では、現況河道の再現計算により河床変動解析モデルの妥当性を検証した上で、ダム供用後の貯水区間における堆砂形状・堆砂量及びダムからの流出土砂量を評価し、ダム下流河道への影響を検討した。水環境影響検討では、既設ダムにおいて流動・生態系モデルの検証を行った上で、流水型ダムの試験湛水時及び存在供用時の貯水区間及び放流水の濁度(SS)、水温、富栄養化、DO等の予測を行い、ダム下流区間の水環境への影響を検討した。環境ベースマップ更新では、ALB点群データを用いて三次元地形データを構築し、湛水頻度ヒートマップ、水深コンター図、澪筋縦断図等を作成した。