令和5年度表彰業務速報

令和3年度 緑川ダム堆砂対策実施検討業務
九州地方整備局 緑川ダム管理所

本業務は、緑川ダムの堆砂特性を把握したうえで、今後の堆砂管理・ダム管理に資することを目的として、以下の検討・設計を行った。1.ダム堆砂特性検討では、令和3年度までの堆積土量を整理し、堆砂の傾向と分析、予測シナリオの検証を行った。2.緑川ダム堆砂管理基本方針の検討では、堆砂の実態・課題を整理したうえで、想定される対策の効果と実現性等を踏まえ、短期・中期・長期対策の考え方を設定し、堆砂対策のロードマップを作成した。3.堆砂対策検討では、運用貯水位別に堆積土砂の除去方法を検討し、緑川ダム上流の大福橋付近で陸上掘削可能な第二期制限水位を条件として掘削要領の検討を行い、複数年の概略工程計画案と単年度の概算工事費を算定した。また、ダム堰堤付近の堆積土砂について、施工実績や過年度成果による複数の工法からグラブ浚渫を選定し、補助ダムにて処理可能な仮置き土量を設定したうえで、作業手順・船団構成を検討し、概算工事費を算定した。選択取水設備近接部では、濁水処理を含むエアーリフト工法での浚渫を提案した。4.堆砂対策詳細設計では、大福橋上流を対象に施工計画、仮設計画を検討し、設計図面・数量計算書を作成した。