令和5年度表彰業務速報

令和4年度巨勢川調整池超過洪水対策検討外業務
九州地方整備局 佐賀河川事務所

本業務は、巨勢川調整池における超過洪水に関する対策として、洪水再現解析、氾濫特性検討、操作規則見直し、ハード対策等の検討及び洪水対策検討としてポンプ場設備設計などを行ったものである。具体的には、1)実績の超過洪水である令和3年8月洪水の雨量確率評価(w=1/150)を行うとともに、令和3年8月洪水の再現解析、実績操作記録をもとに現操作規則・細則・要領の課題の整理を行った。2)超過洪水(w=1/100、1/150、1/200等)に対し、巨勢川調整池の越水・決壊を防ぎつつ、内水湛水を早急に排水可能となるよう操作規則の見直しを行った。3)既存の巨勢川機場(東渕系機場・焼原系機場)について、ポンプの回転速度増加ならびにポンプ回転体の改造(翼角制御)による吐出量の増量可否について検討を行った。また、気候変動に対応するハード対策案として、東渕系機場にて2.6m3/sの新設機場設置案、焼原系機場にて利水専用ポンプを治水兼用ポンプとする施設改造案を立案し、概算事業費を算定した。4)三本松川排水機場において、受変電設備及び発電設備の老朽化に伴う更新設計を行った上で、工事発注に必要な資料の作成を行った。