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当社は技術提案型のプロポーザル方式で、国土交通省九州地方整備局より、「平成20年度 大規模津波防災総合訓練運営支援業務」を受注し、訓練シナリオや会場設営計画、及び訓練運営計画を作成しました。
これに基づいた「平成20年度 大規模津波防災総合訓練」が、10月19日(日)、宮崎県宮崎市をメイン会場として実施されました。
<平成20年度 大規模津波防災総合訓練> ・主催:国土交通省 ・協賛:内閣府 ・日時:平成20年10月19日(日) 午前9時~12時 ・メイン会場: 宮崎県宮崎市(宮崎港) ・サテライト会場: 宮崎市、延岡市、日向市、南郷町、新富町 串間市、高鍋町、川南町、都農町 |
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近い将来、発生の恐れがある東南海・南海地震。この両地震が引き起こす大規模津波を想定した大規模津波防災総合訓練が、10月19日、国土交通省の主催により、宮崎県宮崎市をメイン会場として行われ、国や地方自治体などの公共機関等の76機関のほか、サテライト会場の延岡市や日南市など沿岸部の9市町など約31,000人が参加し、沿岸地域住民の方々と防災関係団体・機関が協力、連携して実施されました。
今回の大規模津波防災総合訓練は、中央防災会議(会長/内閣総理大臣)の防災訓練大綱に位置付けられており、メイン会場の宮崎港の訓練には加納時男・国土交通副大臣や、東国原英夫・宮崎県知事、津村重光・宮崎市長らが出席し、訓練の様子は、村上啓介・宮崎大学准教授の解説により、会場に設置された280インチの大型モニタ等を通じて会場の見学者らに伝えられました。
<開会式の様子>
<加納国土交通副大臣の挨拶>
<村上准教授(左側)の解説風景>
<280インチモニターに映る東国原知事>
10月19日午前9時00分に和歌山県南方沖を震源とするM8.6の東南海・南海地震が発生し、宮崎県では震度6弱を記録した。そして、津波の第一波が20分後の9時20分宮崎県沿岸部に到達し、9時40分には高さ6メートルの最大津波が襲来したという想定で防災訓練が行われました。
スマトラ島大津波の緊急援助でも派遣された、航空自衛隊の大型輸送ヘリコプター(チヌーク)による物資輸送と被災者の搬送訓練や、赤十字などによる災害医療において最善の救命効果を得るために治療の優先度を決定するトリアージ訓練、また昨年全国で初めて発足した宮崎市消防団の水上バイク隊による漂流者の救出など実践さながらの訓練が行われました。
<堤防復旧の視察風景>
<赤十字によるトリアージ訓練>
<チヌークによる被災者の搬送訓練>
<水上バイク隊による漂流者の救出訓練>
当社の提案により、宮崎市のメイン会場と延岡市を始めとする沿岸市町村のサテライト会場が、インターネット回線でつながれ、訓練のあらゆる状況がメイン会場の大画面にリアルタイムで映像化されました。
これにより、実態にあった防災訓練が地域と一体となってより円滑に進められました。
<延岡市との中継画面>