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東京建設コンサルタント

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社員インタビュー

06 入社して気づいた“技術”の本当の大切さ

ひとつの計算が国民の生命、財産を守ることにつながる重み

入社してまず気づかされたのは、建設コンサルタントが提供する技術には、“国民の生命、財産を守る"という視点が大切であり、その技術は一般に“使える"技術でなければならないということです。大学時代は、実際に使えるかどうかより、技術が“優れているかどうか"に注目していました。技術は社会に寄与することで初めて生きてくるものだと強く感じました。

現在私は、河床変動モデルの改良を業務のひとつとして取り組んでいます。河床形状の再現、予測のベースとなるのが河床変動計算です。例えば、大規模な洪水が発生した時、どこが削られるかをあらかじめ計算し、護岸の補強など河川整備計画立案に役立てます。計算にズレが生じると、河川整備計画自体の基礎や信頼性がゆらぎ、国民の生命や財産を守るという目的達成を阻害することにつながってしまいます。プログラムを書く、計算をする、そのひとつひとつが国民の生命や財産を守ることにつながっているという重みを感じます。

大学と共同で津波の新しい計算モデル開発なども行っています。津波がどのように河川を遡上したり市街地などに流れ込んでくるのか、そのスケールは計算で予測するしかありません。東日本大震災のあと、実際に岩手県の被災地に行き、巨大な防潮堤が倒れている様子を目にしました。工夫によっては人命の被害を少なくすることができたはずという思いと、そのような被害が起きない信頼性のある高精度な予測モデルをぜひとも開発したいという意欲を呼び覚まされた貴重な体験でした。

技術者としての誠実な姿勢を先輩社員から学ぶ

「まじめに仕事に取り組む誠実な人」というのが、私が強く感じる東京建設コンサルタントの社員像です。入社して間もないころ携わった九州の筑後川の河床変動計算では「ここまでやるのか」と思うほど緻密にデータを集め、計算時間も限られている中で業務をやり遂げる先輩社員の姿を目の当たりにし、仕事の厳しさとともに、仕事に向き合う真摯な姿勢を感じました。

まだまだ技術者としては駆け出しの自分ですが、技術開発の面では「将来はこうあるべきだ」と思うものは率先して開発に携わっていきたいと考えています。土木分野に限らず日々開発が進められている新たなモデル・技術に目を向けて、有用なモデル・技術をいち早く現場へ適用し、全社的な技術水準の向上に貢献できたらと思っています。業務全般においても、その様な姿勢を貫いて、よりよい提案と成果を示していけたらと考えています。

小島 崇
環境防災研究所
上席研究員
(2010年入社)

業務内容

社内で用いる解析プログラムの改良や開発を担当し、主に3次元の流況水質解析モデルや水循環モデルの構築、洪水予測モデルの高度化・高速化も行う。近年では、AIを用いた画像解析モデルの技術開発にも取り組んでいる。また、先進的かつ効率的な解析・開発環境を構築し、解析業務の支援も行っている。