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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

当社が技術開発に参画した「浜崖後退抑止工」の研究報告会が開催されました。

平成25年7月2日に国土技術政策総合研究所(以下、国総研)が民間3社と砂丘を守る「浜崖後退抑止工」を開発し、つくば研究交流センターで研究報告会が開催されました。
研究報告会の前半は、 「浜崖後退抑止工の性能照査・施工・管理マニュアル」のポイント説明、後半は、東京大学佐藤教授を座長に迎えパネルディスカッションが行われました。このパネルディスカッションに、サンドパックの施工性等に関する現地試験を実施した当社社員が参加し、成果と課題、今後の期待について議論しました。

サンドパックの特長

サンドパックとは、ジオテキスタイル素材に現地で砂を充填して製作、設置する構造物であり、砂浜の砂や養浜材をサンドパック中詰め材として用いることにより安価かつ迅速に浜崖後退の抑制を図ることができます。また、自然となじむことからコンクリートブロックを使えない場所に用いることができる長所があります。さらに、撤去が容易であることから、効果や副作用を確認する現地実験の試験構造物、仮設構造物としての利用にも向いています。

以上のようなコンクリート構造物とは異なる特性を持つことから、今後、土木工事に関する様々な用途への新たな展開が期待されています。

写真1 サンドパックの設置状況(宮崎海岸)

写真1 サンドパックの設置状況(宮崎海岸)

現地施工試験の概要

サンドパックの現地施工は全国各地で実施されており、当社は、太平洋に面する宮崎海岸をフィールドとした現地試験施工に携わりました。現地試験施工では、設置面の掘削,砂袋への砂の充填等、一連の施工管理を行うとともに、出来型の計測や背後土砂の流出状況を確認する放水試験等を実施ました。
ここで得られたサンドパックの施工に関する知見は、「浜崖後退抑止工の性能照査・施工・管理マニュアル」に活用されています。

写真2 サンドパックの試験施工状況

写真2 サンドパックの試験施工状況

写真3 サンドパックへの放水実験状況

写真3 サンドパックへの放水実験状況