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平成27年6月26日、一般社団法人全日本建設技術協会より、「熊本県阿蘇地域の災害関連緊急砂防事業」において、全建賞(河川部門)を受賞しました。
【事業概要】
発注者:熊本県阿蘇地域振興局
業務名:坂梨地区単県砂防調査(災害関連緊急砂防測量設計)委託
設計者:(株)東京建設コンサルタント
工 期:平成 24年8月2日 ~ 平成 25年3月15日
賞状を授与される弊社山本技師長
表彰の対象となった熊本県阿蘇地域は、日本を代表する活火山である阿蘇山と阿蘇五岳を中心とする世界最大級のカルデラや広大な草原を有しております。
平成24年7月12日に北部九州を襲った記録的な豪雨により、相次ぐ山腹崩壊等により多数の死者を出すとともに、多くの家屋や農地などがわずか数時間のうちに奪われる甚大な被害を受けました。
本事業は、今回の土石流災害を受け、災害関連緊急砂防事業として行われたもので、弊社は坂梨地区の堰堤設計を行いました。
本堤は延長168.3m、高さ11.5mと熊本県内最大級の砂防堰堤となっています。
堰堤の設計では災害で発生した土砂など現地発生材の積極利用を図るため、砂防ソイルセメントを用いた構造とし、基礎の設計ではINSEM材(災害発生土・セメント・スラグ・水を混ぜ合わせたもの)による置換え工法を採用しました。
完成後の坂梨砂防堰堤(災害関連緊急砂防事業:L=168.3m、H=11.5m、V=10,472m3)
土石流災害の状況
砂防堰堤完成後(写真:熊本日日新聞提供)