河川施設

近畿地方整備局 豊岡河川国道事務所
円山川下流左岸道路嵩上げ他設計業務イメージ

近畿地方整備局 豊岡河川国道事務所
円山川下流左岸道路嵩上げ他設計業務

平成16年台風23号で堤防の決壊などによる甚大な被害が発生した豊岡市立野地区において、越水が生じても決壊しにくく、決壊までの時間を長くする「粘り強い堤防」の設計を行った。堤防構造は、川裏法面の侵食防止のために覆土ブロックと吸出し防止シートを設置し、ブロック重量は越流水による滑動・転倒に対する安定照査を行って設定した。また法尻には、堤体内部の浸透水の上昇抑制とすべり破壊およびパイピング破壊防止のためのドレーン工を設置するものとした。当地区は全国に先駆けたパイロット施工として令和3年度に工事が行われた。