令和元年度表彰業務速報

成瀬ダム景観検討業務
東北地方整備局 成瀬ダム工事事務所

本業務は成瀬ダム建設事業の一環として、ダム計画・地域状況等を考慮した景観形成に資する景観デザイン及び修景対策検討を実施した。現地踏査で周辺環境や土地利用、工事実施状況等の把握を行い、また景観検討条件として事業特性、地域特性、環境特性を整理した。これらを踏まえ、将来の利活用を念頭に置いて主要視点場を設定した。景観整備の方向性として周辺の豊かな森林等環境との調和を図るとともに、台形CSG形式のダムとして特徴的な下流面階段形状の水平ラインを活かすための景観デザインや修景対策上の課題を整理してダム管理庁舎、ダム関連付属上屋(取水棟、EV棟)、ダム天端道路、放流設備、下流発電所、リムグラウトトンネル坑口等の構造物デザインを検討し、また原石山跡地や残土受入地について、地元自治体の意向も反映して将来の観光利用や地域活性化に資する利活用、維持管理を踏まえた修景対策を検討した。残土受入地については、修景対策を踏まえた眺望景観の確認、利活用プラン検討を行った。これら検討に際してCIMモデルを活用し、また専門家へのヒアリングを行った。