令和元年度表彰業務速報

H29大杉山揚水機場詳細設計業務
関東地方整備局 常陸河川国道事務所

本業務は、大杉山揚水機場(那珂川右岸12K)の改築に伴い、揚水機場関連施設一連の詳細設計を実施したものである。揚水機場の計画取水量は2.526m3/sであり、ポンプ形式は立軸斜流ポンプを採用した。樋管は取水樋管であり、函体構造:ダクタイル鋳鉄管(推進工法)、断面寸法:Φ1.35mで、敷高は降下サージ及び空気連行を考慮し設定した。基礎形式は、吸水槽では場所打ち杭−オールケーシング工法、取水口では地盤改良−高圧噴射撹拌工法を採用した。ゲート形式は、取水ゲートはローラーゲート形式、転倒ゲートは鋼製起伏ゲート(トルク軸式)形式を採用した。維持管理設備の角落し及びスクリーンを設計した。建築施設は、切妻屋根形式及び鉄筋コンクリート造(RC造)を採用した。仮設工については、機場本体吸水槽ではSMW工法、取水口では鋼矢板切梁式土留壁工法を採用した。施工計画では、JR水郡線高架基礎の近接施工となることから、三次元地盤FEM解析により高架基礎への影響を評価し、工事中の観測計画(計測計画)を立案した。関係機関との協議に必要な各申請資料や新設揚水機場の操作規則(案)を作成した。