令和元年度表彰業務速報

紀の川大堰耐震対策施工計画他策定業務
近畿地方整備局 和歌山河川国道事務所

紀の川大堰は耐震性能照査において基礎と操作室以外の箇所が照査基準を超え、平成29年度に紀の川大堰の堰本体、ゲート設備、管理橋、関連施設について耐震補強の詳細設計が実施された。しかし、現時点において堰の耐震補強工事の事例は少なく、工事実施に向けて設計、施工上の課題を解決して行く必要があった。本業務は紀の川大堰耐震補強における設計手法、設計基準、耐震補強箇所などを検討し、国総研協議を行った上で、今後実施する耐震補強工事内容を明らかとした。その設計思想としては「河川構造物の耐震性能照査指針」に基づき、大規模地震後にゲートの開閉性を確保するために必要な耐震補強とし、門柱、右岸流調ゲート主ローラ軸の強度UP、管理橋の支承補強、橋台・橋脚補強、共同溝の液状化対策を行うものと位置づけた。