令和元年度表彰業務速報

平成30年度 玉川箇所堤防予備設計業務
四国地方整備局 大洲河川国道事務所

肱川左岸16.2k〜17.8kの玉川箇所において、護岸(堤防)の予備設計および道路概略設計を実施するとともに、築堤後における内水解析を実施し、内水対策の検討を行った。護岸予備設計および道路概略設計では、堤防断面として土堤と特殊堤、堤防法線として現況法線と家屋移転や道路改築を避ける前出し法線、併走する道路の設置位置として堤防天端、堤内側にシフトして改築などの案を抽出し、比較検討を行った。その結果、上流部は治水性、施工性、利便性、経済性などから、現況道路上に特殊堤を設置し道路はシフトして改築する案、下流部は治水性、走行安全性より基本方針河道の土堤を築堤し堤防天端に道路を設置する案を最適案とした。内水解析は、整備計画対象洪水および近年に浸水被害が発生している洪水を対象に、平面二次元不定流モデル(1地区)と池モデル(2地区)によって行った。その結果、1地区において実績洪水で床上浸水が発生し、2.5m3/sの排水ポンプが必要となった。この他、築堤に伴う盛土荷重増に対する既設2樋門の改築の必要性を判断するための配筋調査と耐震性能照査を行った。その結果、2樋門とも耐力不足となり改築が必要と判断した。