令和2年度表彰業務速報

耶馬渓ダム緊急対策(放流警報装置配置計画等)検討業務
九州地方整備局 山国川河川事務所

本業務は、耶馬渓ダム放流警報設備の異常洪水時防災操作対応に関する警報所の新設と既設警報所の改造に関する詳細設計業務である。新設警報所の配置では、想定最大規模降雨における放流警報実施区間の見直し結果を踏まえて、浸水深やサイレンの音達範囲等を元に5局を新設するとした。この配置決定では、音達試験を実施してサイレン・スピーカの堤内地の吹鳴範囲を確認するとともに、電波伝搬試験を実施して無線回線の構築に問題ないことを確認した。既設警報所の改造設計では、最大浸水深・1時間前浸水深・嵩上げ実施状況等により耐水化対策を策定した。スピーカ・サイレンの追加は、堤内地の浸水深や公共施設等の重要施設の配置状況等を元に整理した。耐水化対策の策定では、警報所毎に浸水深等の状況が異なっていたために、フロー図を作成して対応方法を確定させた。浸水深が深かった警報所では、緊急整備が用地交渉等で困難だったものの移設候補地点を選定した。ダム下流の地域住民への影響等に関する説明資料として、中津市向けの市報素案、浸想図・警報局・異常洪水時防災操作等の概要版、放流警報看板デザイン等の提案・作成を行った。