一級河川阿武隈川上流河川改修事業にて、堤防強化検討、護岸設計、仮設堤防概略検討、道路概略設計、橋梁概略設計と狭隘部対策検討を行った。堤防強化検討は、二本松地区、久保田地区の計Ｌ＝３．６ｋｍを対象とし、既往検討結果を整理のうえ地質調査計画を立案、実施した。調査結果を用いて浸透流解析による耐浸透安全性照査を実施し、強化工を比較検討のうえドレーン工を選定して堤脚水路を含む強化工詳細設計を行った。なお、堤防盛土の透水係数は締固めた地盤の透水試験にて評価した。護岸設計は、乙字地区低水護岸Ｌ＝６０ｍにて、かわまちづくり計画の整備内容を把握したうえで、景観およびユニバーサルデザインに配慮した詳細設計を行った。ほか、雲水峯大橋と小作田橋の堤防取付部の出水時対応として、Ｌ型擁壁と大型土のうによる仮設堤防概略検討を行った。両橋梁を対象に、架替えルートの３案比較による道路概略設計を行ったほか、各ルートにて橋長１５０ｍ程度の橋梁概略設計を行って、概算事業費、事業工程を検討した。狭隘部対策は、黒岩地区と前田川地区を対象に輪中堤案、家屋移設案等の比較検討を行って、概算工事費算出、一般図作成と課題の整理を行った。