令和3年度表彰業務速報

H31・H32田川合流部実施設計業務
関東地方整備局 下館河川事務所

本業務は、鬼怒川支川の田川合流部において、内水被害の低減を目的に、水門予備設計、水門詳細設計及び機械・電気設備の詳細設計の他、周辺築堤詳細設計及び低水護岸詳細設計を実施した。水門本体は、幅13.4m、高さ10.86mの2径間・U型構造を採用し、SC杭ならびにPHC杭の組み合わせによる杭基礎構造とし、プレボーリング工法(ロックオーガー使用)を採用した。本体構造設計とあわせて耐震性能照査(動的解析)、温度ひび割れの対策検討解析を行い、必要な配筋仕様を決定した。ゲート及び開閉装置形式はローラゲート及び電動ワイヤーロープウインチ式とし、省合金二相ステンレス鋼とした。さらに水門予定箇所上下流の築堤詳細設計では、周辺宅地及び近接橋梁への影響検討として、沈下、滑り安定性、ALIDによる自重変形解析を行った。施工計画では、施工中の田川河道の切り替えを考慮した鋼矢板による仮排水路、非出水期施工の本体及び低水護岸施工の仮締切、瀬替え等の計画を立案した。また、水門及び周辺堤防の3次元モデルを作成し、属性情報付与、数量、工事費、工期の確認、効率的な照査、施工計画モデルの作成等の項目についてCIM活用を行った。