令和3年度表彰業務速報

石川排水樋管予備設計検討業務
関東地方整備局 利根川上流河川事務所

業務の対象地域は近年の度重なる豪雨災害で、農地への湛水被害が発生し、早急な対策が必要とされている。その対策として老朽化の激しい石川排水機場・樋管の増強改修計画が予定されている。本業務は、渡良瀬第2調節池周囲堤(渡良瀬川左岸10.4k付近、栃木県栃木市藤岡町石川地先)に設置されている石川排水樋管予備設計、既設樋管撤去予備設計を実施した。樋管設計では、排水機場計画諸元との整合に留意し実施した。主な構造諸元はRC構造とし、本体延長:89.7m(6スパン)、断面:B3.0m×H1.5m×2連、敷高:YP+12.5mとした。基礎形式は柔支持基礎とし、地盤改良対策として、中層混合処理工法(パワ−ブレンダ−工法)を採用した。また、川裏の市道概略計画(平面、横断)を行い全体平面計画に反映した。施工計画は既設機能への影響を把握するため、排水機場施設を含めた施工ステップ図を作成し、事業ロ−ドマップを作成した。構造設計では、門柱部のレベル1構造設計を実施し、レベル2地震動に対する耐震性能照査を実施した。また、既設樋管撤去設計では、撤去工事中の新設樋管への影響評価を実施した。