令和3年度表彰業務速報

R2排水ポンプ車機能性検討業務
関東地方整備局 関東技術事務所

排水ポンプ車に関する2つの検討を行った。検討1:緩傾斜堤防等の大規模堤防において、既存の排水ポンプ車による排水作業が長距離高揚程となる現場における課題の抽出及び排水手法等を検討した。現場条件、作業員の作業性等を踏まえ、排水作業を効率的に実施する排水手法を検討した。関東地整の直轄管理区間の各河川堤防断面を1kmおきに、高揚程排水ポンプ車の設置が望ましい箇所を検討し管内図上に整理した。荒川第一調節池にて排水距離100m、実揚程約10mの排水試験を行い、長距離高揚程での排水作業における課題の抽出と、事前に整理した課題の検証を行った。検討を基に運用手引きを作成した。検討2:既存の排水ポンプ車について、製作会社の異なるインバータと排水ポンプ(同期型モータ)との組合せで、緊急時における相互運転について実機による検証を行った。過年度検討を基にインバータパラメータ値を検討し、想定パラメータ値を推定した。同期電動機特性値の不明点は、実機の同期電動機で計測し、パラメータ値を推定した。既存の排水ポンプ車を使用し実証試験を行った結果、相互運転により排水可能な事を確認した。そして、相互運転の運用手引を作成した。