令和3年度表彰業務速報

R1信濃川下流河道計画検討外業務
北陸地方整備局 信濃川下流河川事務所

本業務は、信濃川下流域を対象に、現況流下能力の更新や整備計画河道の精査、整備手順の妥当性確認、中ノ口川水門の操作規則検討といった種々の河道計画検討を実施したものである。流下能力検討は、最新の設計成果等を反映したうえで、令和元年度末を想定した流下能力図の他、近10年程度の整備河道、整備計画河道といった整備段階毎に整理し、目標流量流下時の水理解析を実施することで、その妥当性を確認した。近10年程度の整備内容については、平面二次元不定流解析を用い、河道掘削の段階整備手順を精査したほか、本川・支派川の治水安全度バランスに配慮した上で、中ノ口川水門の操作規則見直し時期についても検討した。中ノ口川水門については、操作規則見直しまでの間に暫定的な操作を運用する場合の実現性や効果についても感度分析を行い、特例操作規則(案)を提案した。そのほか、井戸場地区や五反田地区を対象とした河道掘削形状の精査、環境モニタリング調査結果も踏まえた基本技術会議資料の作成、鉛直二次元モデルによる塩水遡上実態の検討、洪水中に洗堰増放流を実施した場合の影響検討、横場新田地区の河道掘削修正設計等の関連する各種検討を実施した。