本業務は、駿河海岸及び富士海岸蒲原工区で検討された長寿命化計画（案）について、海岸保全施設維持管理マニュアル（令和２年６月）（以下マニュアルという）に基づき更新するとともに、沖合施設（離岸堤）の健全度評価をおこなうものである。現地踏査では、現況施設の目視点検を行うとともに、レーザー距離計を用いて天端高の簡易計測を実施した。関係資料の収集整理では、資料収集を行うとともに、海岸保全区域台帳・海岸保全施設調書の修正を行った。沖合施設（離岸堤）の評価では、ブロック式離岸堤および有脚式離岸堤に対し、点検調査結果を基に健全度評価を行った。ブロック式離岸堤については、健全度レベルと天端高との関係についても整理した。健全度評価結果を基に、既存の長寿命化計画（案）に離岸堤の項目を追加・更新した。また、堤防・離岸堤の修繕計画を取りまとめ、保全計画（案）を作成した。施設点検等の効率化の立案では、一般的な手法に加え、今回実施した簡易計測結果もあわせて提案した。工事誌の構成案作成では、工事誌の目次構成および内容について検討した。有脚式離岸堤平面配置影響検討では、等深線変化モデルによる影響検討を行った。