本業務では、一般国道３１２号大宮峰山道路において、猛禽類調査、予測評価、人工代替巣設置計画及び設置作業、植物移植計画及び試験移植、西舞鶴道路の事業認定のための動植物現地調査計画策定を行った。猛禽類調査においては、オオタカ、サシバ、ミサゴの繁殖状況及び使用巣絞り込みを行い、オオタカは未繁殖であったが、サシバ及びミサゴの使用巣を特定した。オオタカの前年度使用巣及びミサゴの今年度使用巣については計画路線に近いことから、ドローンによる上空からの可視範囲等の確認も行った上で人工代替巣による代償措置を検討し、設置作業を行って、トレイルカメラによるモニタリングを開始した。植物においては過年度計画路線近傍に確認した植物重要種の現状確認を行った上で予測評価を行って移植要否を検討し、学識者の助言を踏まえ、次年度の本移植に向けての試験移植を行った。試験移植後の確認やメンテナンスについてはマニュアルを作成した。さらに事業認定資料の補足として動植物調査が必要となった西舞鶴道路において、早期に完結できるように実現可能な現地調査計画を策定し、鳥類については冬の補足調査を合わせて実施し、次年度への申し送りを行った。