令和3年度表彰業務速報

令和2年度吉野川排水計画検討(その1)業務
四国地方整備局 徳島河川国道事務所

本業務では、吉野川流域において想定最大規模降雨時の外水氾濫による長期浸水被害等を早期に軽減・解消するため、排水作業の進め方等を検討したものである。吉野川・旧吉野川・今切川の排水計画を統一的な観点で進めるため、水系全体を対象に浸水特性や水害リスクの詳細整理を行い、排水作業準備計画を作成する対象範囲を設定した。また、排水効果の感度分析によって必要台数等を把握するとともに、被害軽減効率等の比較評価を行い、排水ポンプ車を配備する優先順位を設定した。排水作業準備計画の検討では、吉野川右岸の7地区を対象に広域派遣ポンプ車の活用も考慮した排水計画(配置可能場所、通行ルート、集結場所等)を検討した。検討結果の確認として、想定最大規模や計画規模を対象に、排水ポンプ車を考慮した氾濫シミュレーションを行い、浸水被害に対する具体的な効果を整理するとともに、排水対応タイムライン等の実運用に資する検討を行った。さらに、浸水のリスク等をより視覚的にわかりやすく発信するため、三次元地形図を用いた3D浸水想定区域図、高精度CG、水害体験VR、浸水AR等を検討し、防災教育等に用いる各種コンテンツを作成した。