令和3年度表彰業務速報

令和元年度肝属川水系河川整備計画検討業務
九州地方整備局 大隅河川国道事務所

肝属川河川改修事業の事業再評価に向けた検討を行うとともに、今後実施予定の鹿屋市街部改修の事業推進に向けた検討を行った業務である。その他、平成30年9月洪水痕跡を用いた粗度係数等流下能力算定条件の妥当性検証、危険箇所調書の更新、気候変動を踏まえた整備計画変更に向けた概略検討、新たな洪水予測システムにおける水害リスクラインの運用に向けた必要データの作成及び最尤粒子法を用いた予測モデルの改良を行った。事業再評価検討では、これまで評価されていなかったシラス堤対策(堤防の質的整備)の事業効果について、堤防の安全性照査手法を利用して対策前の破堤水位を設定することで対策に効果(便益)算定、費用対効果を検討した。さらにこれを反映して河川事業全体の費用対効果を算定し、事業費の増額された上でも費用対効果が1.3と評価された。鹿屋市街部改修計画については、絶対圧式の簡易水位計による洪水時の縦断水位を観測し、既往の河道計画で把握できなかった流下能力上のネック地点を明らかにした。また、詳細設計成果を基に川づくりに関する課題を抽出した上で対応方針案を検討し、フォトモンタージュ図等を用いて説明資料を作成した。