令和3年度表彰業務速報

平成24年7月九州北部豪雨《線状降水帯に伴う洪水被害》からの創造的復興(白川・黒川河川激甚災害対策特別緊急事業の完成)

 平成24年7月の九州北部豪雨にて甚大な被害を受けた白川水系(白川、黒川)では、河川激甚対策特別緊急事業が平成24年11月に採択され、令和2年1月に全ての工事が完了しました。
 当社は、白川水系黒川の事業において、手野遊水地建設に伴う支川新浜川の黒川合流点処理施設となる樋門に関する検討及び設計を行いました。当該樋門には、通常時に黒川本川下流の堰による背水を遮断し、洪水時に黒川本川と新浜川の水位状況に応じた、円滑な洪水流の通水が求められました。そこで、内外水位に連動して自動駆動することで排水が可能な「浮体構造起伏ゲート」を採用し、複雑な水位条件における逆流防止と排水機能を確保しました。更に、油圧駆動システムを用いた開閉装置の搭載により、故障等緊急時の強制操作を可能とすることで、信頼性の向上を図りました。