令和6年度表彰業務速報

最上川下流浸水想定区域検討業務
東北地方整備局 酒田河川国道事務所

本業務は、最上川下流流域における水害リスクを踏まえたまちづくり、住まいづくりのための基礎情報として、内水等による浸水想定区域の検討を行うものである。最上川右岸の新井田川と小牧川を対象に内外水統合の氾濫解析モデルを構築し「多段階の浸水想定図及び水害リスクマップの検討・作成に関するガイドライン」に基づいて検討した。両河川の管理者の山形県や対象氾濫域の酒田市を対象に、資料収集や当該地域の内水発生メカニズム、対象降雨波形の選定、検証結果の確認、適用する解析モデル等に関して協議した。モデル構築は最上川下流浸水想定区域との整合性を図り同モデルを基本とし、内水要因である下水道開水路区間を一次元不定流モデル化し、浸水被害の生じた令和2年9月降雨を対象に検証を行い、浸水実績や河道水位よりモデルの妥当性を確認した。また、最上川も同時に追跡し、対象波形とした平成30年8月降雨の本川背水を考慮できるモデルとした。規模別外力は県河川の単位図法や貯留関数法、下水道計画の降雨強度式を再現して設定し、浸水解析によりリスクマップを作成した。本結果と過年度の最上川下流多段階浸水想定区域を対象に、解析結果を電子化した。