令和6年度表彰業務速報
R4鬼怒川上谷貝排水樋管他設計業務
関東地方整備局 下館河川事務所
本業務は、鬼怒川における樋管詳細設計及び低水護岸詳細設計(大久保地区)を行うことを目的とした。また、R5年6月に発生した出水による小貝川の被災箇所における災害申請資料及び低水護岸詳細設計(井出蛯沢地区)を行うことを目的とした。上谷貝樋管詳細設計では、樋管断面は1.0m×1.0m×1連とし、函体構造形式に生産性向上及び工期短縮の観点からプレキャスト函体構造を採用した。基礎形式は、柔支持基礎とした。ゲート形式は、当該地域の治水安全性、不完全閉塞対応等に関する検討を行い、無動力ゲート適用の可否を検討したうえで、門柱レスゲートを採用した。樋管及び築堤は、出来上がりの全体イメージの確認や対外説明、維持管理での使用を目的としたCIMモデルを作成した。低水護岸設計では、高流速に安定する大型コンクリートブロック張りを採用し、周辺の希少種に配慮した法線位置とし、施工計画では希少種への施工時の配慮事項を整理した。被災箇所の低水護岸設計では、被災箇所の災害申請資料の作成補助を行い、鋼矢板(プレキャスト笠コンクリート)及び根固め工、大型連節ブロックの構造とし、詳細設計を実施した。