令和6年度表彰業務速報

R5利根川上流管内水質調査業務
関東地方整備局 利根川上流河川事務所

本業務では、利根川上流管内における定期水質・底質調査、ダイオキシン類等調査(採水・採泥)、カビ臭調査、貯水池平常時調査、ヨシ原浄化施設調査、貯水池取水時調査、緊急時水質調査、出前講座(水質調査)補助の調査を実施した。定期水質・底質調査の結果は、環境基準や過年度との比較、経時変化を整理して、基準値や過年度最大値を超過する項目については気象や流況等を踏まえて考察を行った。夏季に渡良瀬貯水池内でカビ臭濃度が上昇し水道水質基準を上回った。顕微鏡観察によりカビ臭発生原因種であるプランクトンの増加が要因であることを確認した。貯水池取水時調査では、機場と谷田川の水質を比較し谷田川分離施設の効果を確認した。緊急時水質調査では自治体の工場排水の検査で排水基準を上回ったことから、河川への影響確認のための調査を行った。水質分析に関する精度管理としては、関東技術事務所によるクロスチェックや社内での内部精度管理、外部精度管理として自治体が実施する精度管理に参加し分析精度の確保に努めた。調査時の安全管理については当社安全管理マニュアルに基づいた安全管理計画書の作成、KY活動の実施、熱中症対策備品の充実等を行った。