令和6年度表彰業務速報
桂川嵐山地区改修方策調査設計業務
近畿地方整備局 淀川河川事務所
桂川嵐山地区における一の井堰改築及び派川改修事業の進捗を図ることを目的に、既往成果や学識者からの意見等に基づく景観設計、落水表情と水位の関係性を把握するための定点モニタリング、落水表情に関する水理模型実験計画の更新とその実験実施に必要な既存水理模型の撤去設計、嵐山左岸溢水対策の事業システムを継承するためのアーカイブとその対策の広報を目的としたグッドデザイン賞等応募資料の作成、及び桂川嵐山地区河川整備に関する勉強会と地元連絡・検討会の運営支援を実施した。景観設計では、嵐山の景観等に関する既往論文をレビューした上で、一の井堰と派川が有する景観価値について考察し、その価値を減じない景観的観点からの設計コンセプトと設計条件を設定した。また、設計条件での整備が実現できた場合を含む複数パターンの整備イメージ図を作成した。定点モニタリング結果及び現在の堰の石張り状況と白波の関係性の分析結果を踏まえて、落水表情の再現性に向けた水理模型実験計画の更新と、その実験実施の事前準備として既存水理模型の撤去設計を実施した。さらに、宇治川塔の島地区関連の占用図書の作成、淀川GISシステムの改造作業を実施した。