令和6年度表彰業務速報
令和5年度大淀川・小丸川水系洪水予測高度化検討業務
九州地方整備局 宮崎河川国道事務所
本業務は、現在稼働中の小丸川水系水害リスクラインを基にRRIモデルの構築と河川水位予測シミュレーション、現行の大淀川水系・小丸川水系水害リスクライン水位予測精度向上、及びダム放流量手入力機能の追加検討等を行ったものである。小丸川水系で新たにRRIモデルを構築し、過去の主要洪水を用いてパラメータチューニングを実施した。また、構築したモデルを用いて河川水位予測シミュレーションプログラムを改良し、予測雨量を現況雨量とした場合、予測雨量(降水ナウキャスト、降水短時間予報、MSMを連結)とした場合の6時間及び36時間先までの予測計算を実施した。さらに、予測計算を10分以内に終了させるためのハードウェア仕様、関係機関協議資料、動作確認手順マニュアルを作成した。現行の大淀川水系・小丸川水系水害リスクライン水位予測精度向上では、令和4年度出水を考慮して、既存の土研分布モデルのパラメータを再設定し、精度向上を図った。ダム放流量手入力機能の検討では、放流量入力画面、データ送信機能、予測計算機能等の具体的な仕様や導入先をとりまとめた。また、改修工事の実態を踏まえ、危険箇所関連調書の修正を行った。