令和6年度表彰業務速報

令和4年度 城原川ダム景観検討業務
九州地方整備局 佐賀河川事務所

本業務は、自然、文化、歴史等の様々な景観資源を考慮し、専門家及び関係自治体等の意見を踏まえながら景観形成の方向性及び考え方を検討した上で、流水型ダムとなる城原川ダムの特色を生かした景観形成計画の検討を行ったものである。最初に360度カメラ活用した現地踏査を実施し現地状況を把握するとともに、関連諸設計成果をレビューすることで景観検討条件を整理した。次に、景観ワーキンググループでの学識者意見や神埼市で検討されている水源地域振興計画との整合を確認しながら、景観整備コンセプトや景観整備方針、設計段階における留意点・検討事項について検討を行い、初期段階景観カルテを作成した。これらの整備方針に基づき、景観配慮策や利活用の検討を実施した。景観配慮策検討では、付替県道の法面修景対策やトンネル坑口デザイン、桟橋工法採用区間での修景対策等を検討した。利活用の検討では、他ダム事例を収集整理した上で、水源地域振興計画に示される具体的施策の実現に向け、土捨場天端での上面整備プランなどを立案した。検討にあたっては、関連施設の3Dモデルを作成し、広域での景観CIMを構築し様々な視点場からの眺望予測等に活用した。