阿武隈川河川改修事業の一環として、阿武隈川下流の丸森地区ＭＩＺＢＥステーション及び周辺施設の修正設計を実施した。既往成果を基に、丸森町の検討部会と水防センター設計成果をふまえた上面整備方針、設計変更内容を整理したうえで、造成盛土高、舗装構成、場内道路、排水路等の修正設計を行った。上面整備方針の決定にあたっては、検討部会に計６回出席し、各回の課題と対応方針を整理するとともに、国、町、水防センター設計者と学識者による５者にて上面整備の設計案を協議した。低水護岸設計は、検討部会の議論を基に、船着場に利用する階段護岸工と階段工について修正設計及び施工計画検討を行った。検討成果にて図面作成、数量計算、概算工事費を算出するとともに、関係機関協議資料の作成を行ったほか、メージパース、ＢＩＭ／ＣＩＭ３次元モデルの修正を行った。また、整備予定の阿武隈川丸森地区かわまちづくり事業を対象として、ＣＶＭ手法を用いた配達地域指定郵便によるアンケート調査の実施を通じて費用対効果を算出し、水系上流の他事業の調査結果と併せて阿武隈川河川整備委員会に諮る「阿武隈川総合水系環境整備事業」の事業再評価資料を作成した。