令和7年度表彰業務速報
R5荒川下流氾濫解析等検討業務
関東地方整備局 荒川下流河川事務所
本業務は、内外水統合の浸水想定図の作成検討、綾瀬排水機場等施設操作に関する検討を行うことを目的とした。過年度構築した菖蒲川と笹目川の分布型流出氾濫解析モデルに芝川流域を追加し、令和元年東日本台風等の実績降雨による解析モデルの検証結果を元に関係自治体へ解析精度を確認するとともに、精度向上に資する資料を追加収集した。また、中川綾瀬川流域の流出氾濫解析モデルを活用し、綾瀬排水機場の操作開始水位を10cmずつ変化させて綾瀬川の水位変動や内水域の被害状況、操作頻度や間欠運転等の観点から特徴を整理した。「ゼロメートル地帯の命を守る防災対策検討会」に資する資料として、江東内部河川を追跡する氾濫解析モデルにより江東デルタ地帯を対象に既存施設を活用した排水効果を解析した。具体には排水ポンプ車や排水機場、荒川ロックゲートを対象に施設操作のタイミングの違いによる放流先の荒水水位や氾濫流入量への影響を分析し、段階的に排水効果を算出して最適なタイミングを検討した。他に流域治水プロジェクト2.0に関する氾濫解析、危険水位や特定区間、重要水防箇所調書の整理、減災対策協議会の運営補助、洪水対策計画書の更新等を行った。