令和7年度表彰業務速報

令和6年度梯川逆水門詳細設計業務
北陸地方整備局 金沢河川国道事務所

梯川逆水門は予備設計において全面改築する方針となっている。当業務では経済的で合理的な水門詳細設計を行い、改築工事に必要な成果一式を作成することで、今後の関連事業の円滑な推進に資することを主目的としたものである。水門基本事項である断面寸法は、ゲ−ト扉体を小規模化させるため、カ−テンウォ−ル形式を採用することで幅16.5m×高さ4.6m×2連と設定した。主な水門構造としてゲート形式に桁構造ロ−ラゲ−ト、材質に省合金二相ステンレス鋼を採用した。基礎工設計では、支持層の傾斜や中間薄層に支持させる必要があることが課題であった。基礎杭に鋼管杭(中堀り工法)を採用し技術基準を考慮しつつ、確実な基礎機能が確保できる柔軟な杭長等の基礎構造諸元を立案した。また、景観検討では景観条例における届け出が必要で、関係機関景観協議資料では各種3Dパースやイメージ動画を作成し合意形成に配慮した。左岸部では梯川に接続される築堤盛土を実施する必要があり、軟弱粘性土地盤に対する沈下対策が課題であった。そこで深層混合処理工法による沈下抑制及び縁切り矢板による周辺施設の変位防止対策を実施した。