令和7年度表彰業務速報

円山川下流部堤防設計業務
近畿地方整備局 豊岡河川国道事務所

円山川の左岸下流では、河川整備計画による特殊堤(自立式矢板)を整備中であり、特殊堤に隣接する河川管理道を兼用する県道の嵩上げを行う予定である。JR軌道が近接する今津地区4.2k付近の今津川合流部では、浸水対策としての樋門化や特殊堤整備の未施工区間が残っており早急な止水対策が必要な状況である。本業務は、今津地区のうち4.2k今津川合流部に着目し、前年度に見直した今津川樋門を現道内にて施工する方針に則り、JR、県、市、NTTの関係機関協議を踏まえて、詳細な各種構造の設計検討や施工計画を検討した。具体には樋門施工時の仮設土留めや道路嵩上げ等の鉄道近接施工方法や、上水道及びNTT管路の仮移設や本移設計画、現道交通の切回し施工方法について、関係機関協議を踏まえた検討を行い、半川締切や1車線片側交互通行による4分割施工での今津川樋門の段階施工計画と詳細設計を実施した。同時に未施工特殊堤の修正設計や暫定嵩上げ道路詳細設計を実施した。また今津地区全体の道路嵩上げ完成時の全体排水計画やゲート検討を含めた流末処理検討を行った。今津川合流部完成時の管理区分や河川申請区分等について関係機関との調整を行った。