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北京市水務局との第3回目の技術交流を実施

2007年10月30日から11月3日の5日間にかけ、当社の技術者8名が北京市水務局水利企画設計研究院を訪問し、技術交流会を行いました。北京市水務局は北京市の水資源管理、河川、上下水等、水行政のすべてを管理する政府部門であり、水利企画設計研究院はその直属機関です。

この技術交流会は2005年度から毎年1回行っており、今年で3回目となります。昨年当社で実施した第2回目の技術交流会では、この交流会が、極めて有意義であることをお互いに確認し、以下の覚書を交わしています。

○ 両者の定期的な相互訪問に実施により、相互の理解を深め、情報交換と技術提携を行うための環境整備を図る。相互訪問は、基本的に年一回、東京と北京で交互に実施する。

○ 両者が関心を持つ具体的な技術テーマに関して、相互に技術者を派遣して短期間の交流会、または技術研究会を開催する。

○ 相互協力の精神に則り、適切な案件を検討し、技術提携の実現に向けて努力するとともに、日中の相互的な技術の支援と交流が促進されるように努める。

技術交流会は、北京市水務副局長の程静氏、水利企画設計研究院長の沈来新氏をはじめ多くの技術者の盛大な歓迎のもと、技術セミナー、現場視察が精力的に進められました。限られた日程でしたが、技術交流を深め、技術協力の絆を強めたいという熱意に満ちた交流会でした。
技術セミナーでは当社から(1)魚に優しい魚道づくり、(2)洪水予測・氾濫解析モデル、(3)氾濫3DCG技術をメインテーマにプレゼンテーションを行い、その後白熱した議論が交わされ、日本の最先端技術を吸収したいという熱意が感じられました。

水務局での技術セミナーの様子

水利設計院での技術交流の様子

北京市からは、(1)北京市の汚水処理対策、(2)北京市の北東部を流れる潮白河の水資源・河川管理事業の説明が行われました。中央政府の環境重視の政策を受け、北京市の汚水処理は近年急速に進められ、2008年度には目標である処理率90%を達成する勢いであること。また、北京市の水瓶であるダムを上流に持つ潮白河では、水資源管理に力を入れ、さらに2008年北京オリンピックの会場の一つとなる河川公園の環境整備にも精力的に取り組んでいることが紹介されました。

潮白河 河川環境整備実施の現場視察

潮白河現場での記念撮影

今回の交流会は発足後3回目となることもあり、双方で交流が十分に深まったこと及び今後は具体的な技術協力の実施に向け、双方で実現の可能性を検討し、実行に移す段階にあることを確認しました。このため、今後とも密な情報交換を行い、また技術研究会・ワークショップ等を開催して技術協力・提携の具現化を図っていくことにしています。