Design for
Next
Age
弊社が、九州地方整備局・九州大学と協力して進めてきた分かりやすい河川標識の改善に向けた取り組み(九州川標プロジェクト)が、2010年度グッドデザイン賞を受賞しました。
この賞の母体は、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創立された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」で、当時貧しかった日本を脱却していくためにはデザインが不可欠であるとの思いがこの制度を生みだし、以来グッドデザイン賞は、豊かな生活と産業の発展を求めて、「優れたデザイン」を選ぶ活動を50年以上も展開してきました。
近年、身近な親水空間として河川空間の環境整備が進む中、河川標識のデザイン整備の遅れは明らかです。そこで、本プロジェクトでは、河川空間において河川標識が本来の役割を果たす存在となるよう、河川標識に関するデザインルールの策定を行い、これらをまとめたガイドラインを発行しました。
デザインルールの策定においては、標識の認識のしやすさの向上を図り、また、地域景観を形成する河川に設置する標識のトータルデザインについても検討し、大分県日田市を流れる三隈川(筑後川上流域)流域において、ガイドラインに則った河川標識モデル地区を形成しました。
河川空間に設置される標識の多くは、河川利用時の禁止事項や注意事項を知らせたり、マナーアップを啓発したりするもので、これらの標識について情報の重要度、使用色や板面の組み合わせ(2枚組)等を統一したデザインルールとしています。
河川標識のデザインルール
今回統一した河川標識の一例と、三隈川流域(日田市内)において設置した河川標識、案内・解説標識の設置事例を次に示します。
河川標識の種類
三隈川(日田市内)に設置された河川標識