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東海・東南海・南海地震等を想定した津波伝播と日本沿岸域における津波氾濫シミュレーションを実行する。この結果をもとにハザードマップの作成、地域防災計画の見直し、防災訓練・防災教育等に役立てる。
防災教育等においては、想定される氾濫状況を視覚的に判り易く示すことが重要であることから、シミュレーション結果をもとに現地映像を取り込んで自動的にCGアニメーション表示するシステムを開発した。
海域、沿岸域、陸域、河道といった異なる水理現象スケールの流体を効率的に数値解析できる津波シミュレーションモデルを開発。
グリッドサイズを変えたネスティング技法、都市部における効率的な津波氾濫計算技法等を主として研究。なお、河川管理等への活用も考慮し、堤防、樋門・樋管、陸閘等の構造物諸元や、洪水による河道流量条件を取り込んだ氾濫予測が可能。
◇ 津波の解析は、海域・陸域を一体とした平面2次元計算法を採用している。この際、海岸域・陸域の地形情報を詳細に取り込むため、グリッドサイズを変えて計算領域を接続するネスティング法を取り入れている。
◇ 河川の津波遡上及び堤防越水・破堤氾濫計算、津波の防潮堤・防波堤の越水氾濫計算も同時に可能である。
◇ 津波境界条件は地震断層モデルを用いて、断層変位を基に水位変動を設定する。
◇ このシミュレーション結果に基づき、津波の伝播CGを衛星視レベル、航空機視レベル、人の目視レベルの三種類の視点で作成することで、自治体や地域住民への津波災害啓発に資するコンテンツの作成が可能となる。