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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

当社設計の「流木捕捉工」が効果を発揮しました。

 令和5年7月10日、九州の筑後川水系では線状降水帯が発生し、洪水による多くの浸水被害が発生しました。
 その状況の中、当社が計画検討、水理模型実験、詳細設計に携わった「小野川流木捕捉工(大分県日田市)」が、多くの流木を捕捉し、下流の被害軽減に大きく寄与しました。 

R5.7出水後における流木の捕捉状況 (下流・正面側より撮影)

R5.7出水後における流木の捕捉状況(下流・正面側より)

流木捕捉施設の計画・設計

 近年、流木災害が深刻化する中、効果的な流木捕捉施設の計画・設計は、河川技術における今後の重要課題と言えますが、全国的な類似事例も少なく、かつ完成施設の効果検証、モニタリングデータ等も未だ充分とは言えない実情にあります。
 そのような中、平成29年7月九州北部豪雨災害関連の緊急性の高い事業として、大分県が管理する筑後川水系花月川の支川小野川を対象とした、効率性・確実性の高い施設計画の検討が急務となっておりました。

 当社は、平成30~令和元年度に「かすかべ環境防災研究センター」にて流木捕捉工の形状と流木捕捉機能の関係についての水理模型実験を、その後詳細設計を行い、当該施設は令和2年度に完成いたしました。
 今後も安全・安心で豊かで潤いのある社会資本整備に貢献するため、社員全員の知恵や技術の結集のもと、防災といった永遠のテーマに関する、あらゆる課題に取り組んでいきます。

流木捕捉施設完成時(R3.2)

流木捕捉施設完成時(R3.2)

水理模型実験の様子

水理模型実験の様子