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中部DX大賞は、中部地方整備局管内でインフラ分野のDXにおいて優れた技術や積極的な導入・普及を図る取組みを表彰・周知することで、中部地域のインフラ分野の更なるDXを普及、加速させることを目的に創設されました。
今回、当社が令和3年度に実施した「庄内川枇杷島地区施工計画検討業務」で、橋梁、道路、河川事業が輻輳する現場での効率的な施工検討や多くの関係機関との調整・事業説明に三次元モデルを活用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)により生産性を向上させた取組が評価されました。
本業務の対象地区である庄内川枇杷島地区は、県道枇杷島橋、 JR東海道本線橋、JR東海道新幹線橋の3橋が連立し、狭窄部であることに加えて橋梁の桁下高不足など流下能力が著しく不足しており、早期な治水対策が求められています。
そこで、本業務では、特定構造物改築事業として実施している県道枇杷島橋(名古屋市)の架替と合わせて行う左右岸の堤防整備等について、BIM/CIMを活用した施工計画を実施しました。
さらに、BIM/CIMモデルと工程を関連付けた4次元工程表(4Dモデル)を作成し、BIM/CIMモデルを活用した施工進捗や完成イメージ等を情報発信するWebサイト(案)を構築しました。
完成イメージ(CIMモデル)
橋梁の架け替え施工ステップごとにCIMモデルを作成し、橋台施工時の床掘影響によって、仮設迂回路の迂回路通行に支障があることが確認できました。
それをもとに施工前に関係機関にて迅速な対応検討が可能となりました。
作成したCIMモデルや4Dモデルは、多数の事業関係者及び施工業者、地元等との協議や説明会に活用することにより、わかりやすい情報発信に役立ち、効率的な事業実施に有効であると考えられます。
施工進捗情報ツールの提案例
CIMデータを活用した情報発信例
完成イメージを用いた走行及び施工シミュレーション