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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

「令和6年度 中国インフラDX表彰」を受けました。

 中国インフラDX表彰は、中国地⽅の公共⼯事発注機関(国・特殊法⼈・地⽅公共団体)が発注した
建設⼯事・業務において、インフラ分野のDXに係る優れた取り組みを⾏った企業・団体を表彰し、建
設業者等相互の啓発を図ること等により、インフラDXに係る取組を推進することを⽬的に創設された
ものです。
 当社が令和5年度に実施した「令和4年度⽇野川堰・法勝寺川堰耐震性能照査業務」において、3次元
データを活⽤することで、地震時の挙動が複雑となる⼤規模構造物の耐震性能照査の⽣産性を向上させ
ることができ、その取組が評価されました。

3次元データの活⽤による耐震検討

 本業務は、⿃取県⻄端に位置する⼀級河川⽇野川⽔系の⽇野川堰及び法勝寺川堰の⼤規模地震に対する安全性照査を⾏いました。⽇野川堰は径間⻑ 40.2m×扉⾼ 2.6m×5⾨のゴム引布製起伏堰で、操作室や橋梁も併設されており、地震時の挙動が複雑な大規模構造物です。また耐震性能照査は地震動、各構造部位の⽔流⽅向と⽔流直⾓⽅向等の解析ケースが多くなります。
 そこで、3 次元モデルをもとに作成した動画により地震時の挙動を再現し、どの箇所で損傷・破壊が⽣じるかをブレーンストーミングにより評価することで、耐震解析結果の妥当性を効率よく検証することができました。さらに、今後の研究と技術開発により、津波と液状化現象について同様の動画を作成できることが期待されます。
 今後も3 次元データの活用技術を高め、機能的で自然災害に対して安全な河川構造物の整備に貢献してゆきます。