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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

「建設技術フォーラム2016in広島」に出展しました

「建設技術フォーラム2016in広島」が、昨年11月11日、12日の両日、広島市中区の「広島中央公園」を会場にして開催されました。
「建設技術フォーラム」は、多発する自然災害への対応や安全で安心して生活できる地域づくりを支えるため、「産」「学」「官」による建設技術の新しい取り組みを紹介するものです。
 今年は「地域づくりを支える建設技術~動き始めた『i-Construction』~」をテーマに、58機関によるブース展示・プレゼンテーションが行われ、2日間で約2000名の方が会場を訪問されました。
 当社は「河川の流速をビデオカメラ画像を用いて解析する新たな測定技術」と「車両通行を考慮した住民避難シミュレータ」を紹介しました。
 国土交通省中国地方整備局や広島県等の防災担当部局の方や民間企業、学生等、多くの方に来場していだだき、当社の技術力をPRしました。

当社展示ブース

当社展示ブース

来場者への説明の様子

来場者への説明の様子

河川の流速をビデオカメラ画像を用いて解析する新たな測定技術

  • 水理実験や風洞実験等で流体の複雑な動きの計測に利用され、多くの実績がある「PIV(粒子画像速度計測法)技術」を実河川の観測に応用するため、「PIVチルトシステム」(流況観測用撮影標定器)を製品化しました。
  • PIV技術を実河川へ応用する取り組みとしては、既にSTIVやLSPIVなどの解析手法が実用化され、主として高水時の非接触流速計測に活用されていますが、「PIVチルトシステム」は、STIVやLSPIVによる観測に際し、標定作業の大幅な作業簡略化を実現し、PIVのフィールド観測への適用性や作業効率向上を実現する新たな技術です。 (実用新案登録3197032)

水制工の機能評価への応用(聖牛近傍の流況観測)

水制工の機能評価への応用(聖牛近傍の流況観測)

車両通行を考慮した住民避難シミュレータ

実河川での実測した砂分SS濃度と計測濃度(キャリブレーション式により換算)の比較

  • 歩道と車道をセルに分割し、人と車の位置を追跡するセルオートマトン法を基本としています。実際の空間的な制約を考慮することができます。
  • 歩行者は年齢等の属性に応じた速度で移動し、混雑度や降雨、浸水による減速を考慮しています。
  • 車両は浸水深の増加による減速を考慮し、信号待ちや横断歩行者待ちなどの人と車の相互作用を表現できます。
  • 出発点から目標までの経路はダイクストラ法による距離最少または渋滞等を考慮した所要時間最小で決定します。
  • 避難者にIDコードを付与しているので、一人一人の避難所要時間や避難途中での被災位置・時刻・居住位置などを把握することができます。