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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

「九州建設技術フォーラム2019」に出展しました

 「九州建設技術フォーラム2019」が10月8日、9日の2日間にわたり、福岡市の福岡国際会議場において開催されました。「九州建設技術フォーラム」とは、新しい建設技術の開発・活用・普及の促進をより効果的に図るため、「産」「学」「官」それぞれが新技術の開発・活用の取り組みについて情報を発信し、「環境」、「品質」、「安全・防災」、「維持管理」、「コスト」、「ICT」、「学会」のジャンルで技術情報のプレゼンテーションや展示、新技術相談等の形をとりながら連携を深め九州のさらなる建設技術の発展を目指すものです。
 今年は115社(学会等含む)による150を超えるブース展示・プレゼンテーションが行われ、2日間で産・学・官の約2,900名の方が来訪されました。
 当社は独自技術として「画像解析による流況観測技術」、「水中モニタリング技術」、「流量自動観測装置」の3技術を展示し、国土交通省、地方公共団体、民間企業、学生等の多くの方に当社ブースに来場いただきました。

当社出展ブース(安全防災関係)

当社出展ブース(安全防災関係)

来場者への説明

来場者への説明

河川の面的な流速をカメラ画像により解析する流況観測技術

  • 水理実験や風洞実験等で流体の複雑な動きの計測に利用され、多くの実績がある「PIV技術」を実河川の観測に応用するため、「PIV チルトシステム」(流況観測用撮影標定器)を製品化しました。(NETIS登録番号 KT-190019-A)
  • 今回紹介した河川流況観測技術は、洪水時の流量観測業務への活用、流況・流量等の観測を伴う河川計画業務や構造物設計等への活用を想定して開発した技術です。非接触で安全・高精度に河川表面の平面二次元流速分布の観測が可能となります。赤外カメラや最新の高感度カメラと組み合わせて夜間観測にも対応可能です。
  • PIVチルトシステムを用いて撮影した画像の標定と幾何補正、及び幾何補正画像を対象とした流速解析(LSPIV法)の機能を提供するWEB サイト(ASP)を開設しました。

PIV-ASPクラウドによる解析サービスの提供

PIV-ASPクラウドによる解析サービスの提供

IoT技術を活用した水中モニタリング技術

  • 近年、環境調査や構造物の点検においてUAVが活用され、UAVによる航空写真の撮影、測量など、調査・点検技術は日進月歩で進化しています。一方、水中のモニタリング技術は位置情報の割り出しや濁りの影響等、制約条件も多く課題も多いですが水中モニタリングの技術は今後大いに期待される技術分野であると考えております。
  • 当社においても水中モニタリング技術を活用した環境調査等を始めており、技術の進歩に合わせて情報を収集しながら高度なサービスを提供できるよう技術開発等を行っていきます。
  • 今後は取得した画像データの解析(例えばPIVによる流速測定技術による)から水中の局所的且つ複雑な水理現象の詳細把握も可能になると考えられ、水中生物と物理現象の関係等を関連付け、更なる現象の理解が可能になる技術として期待されます。

水中モニタリング技術

水中モニタリング技術

革新的河川技術プロジェクト(第四弾)に対応した流量自動観測装置

  • 国土交通省の革新的河川技術プロジェクトとは、河川行政における技術課題や政策課題を解決するため、企業等が持つ先端技術や既存技術を現場に速やかに導入することを目指すものです。
  • 当社は、本プロジェクトの応募テーマ④である『無人化・省力化に向けた「流量観測機器」の開発』にグループ企業である(株)東建エンジニアリングとのJVで応募し、開発チームとして選定されており、現在、東建エンジニアリングの既存サービスである『わかるくん』をベースに水位・流速観測設備とクラウド対応のデータ収集及び監視システムを開発し、実証実験に参加しています。
  • 流量観測機器では、コンセプトと技術仕様からなる応募テーマが提示されています。本システムでは、この応募テーマを必須機能として準拠した上で、テーマ外の拡張機能も実装し、リアルタイムで河道の流量算定が可能になります。

流量自動観測装置

流量自動観測装置