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景観、河川、緑化、石積みを専門とする学識経験者等からアドバイスを頂きながら当社が計画・設計した「川内川 曽木の滝分水路」が、2012 年度グッドデザイン賞のベスト100 に選出されました。
川内川 曽木の滝分水路
受賞者は、計画段階から建設後の現在に段階に至るまで景観デザインや利活用方法等に関するアドバイスを頂いている熊本大学景観デザイン研究室で、当社は、計画・設計の実務を担当したデザイナーとしてHPに掲載されました。
【グッドデザイン・ベスト100/分水路[曽木の滝分水路]】
平成18 年7 月に発生した記録的な豪雨は、鹿児島県の川内川流域に甚大な被害を引き起こしました。その災害復旧を目指した直轄河川激甚災害対策特別緊急事業(通称:激特事業)が採択され、その一環として、曽木の滝分水路(洪水を分流する施設)が建設されました。
分水路は、年間約30 万人が訪れる観光地「曽木の滝(別称:東洋のナイアガラ)」に隣接するため、景観保全への配慮が必要でした。
分水路周辺の状況 (分水路は景勝地「曽木の滝」に隣接)
下流側から見た「曽木の滝」 (自然の営力により生み出された景観)
当社は、川内川河川事務所とともに、熊本大学(星野裕司准教授、小林一郎教授)、九州大学(島谷幸宏教授)及び地域住民の代表者等からのアドバイスや意見を踏まえて、「曽木の滝」の景観保全及び景観的な調和を目指した分水路の分流計画及び詳細設計を実施しました。
その結果、地形改変を最小限に抑えて治水機能を満足させるとともに、アメニティや豊かな環境の創出も実現し、災害復旧にとどまらない新しい価値を地域に与えることができました。
分水路の上流左岸から下流側を撮影した時系列定点写真
1次掘削開始時 着工時(H20.12)
1次掘削終了時(H21.3)
2次掘削終了時(H22.3)
3次掘削終了時 完成時(H23.3)