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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

釜石市唐丹地区の小中学校の設計コンペにおいて、当社設計共同体案が最優秀者に選定されました。

当社は兼ねてより東日本大震災の復旧・復興に取り組んでおりましたが、この度釜石市の唐丹地区小中学校設計業務のプロポーザルに、「乾久美子建築設計事務所・東京建設コンサルタント設計共同体」として応募しました。

42者の応募があり、1次審査を経た5者で6月12日に公開ヒアリングによる2次審査を行った結果、「乾久美子建築設計事務所・東京建設コンサルタント設計共同体」が最優秀者に選定されました。

応募案は、唐丹地区の集落の魅力を継承するよう建物の大きさと配置に留意し、地域の大人達にも利用しやすく配慮することで、唐丹地区の生活の中心となる学校として計画しました。また、可能な限り木造として計画し、浜の復興だけでなく山の復興にも繋がる、建設及び維持管理を見据えた提案としました。さらに、釜石市での東日本大震災の被災現況調査を踏まえた新しい避難路を校内の日常動線に重ねて計画しました。

同市の復興ディレクターを務める建築家の伊東豊雄氏を審査委員長とする審査委員の評価としては、建築と屋外空間のデザインの一体性や、学校内に新たに計画した避難動線を日頃から地域の方に利用していただこうとする考え方などが高く評価されました。これは、当社の流域文化部が得意とする“歴史・風土を土木や建築の計画及び設計に活かす技術”が評価された結果とも言えます。

本事業については、今年度に本提案を基本として地域の方とのワークショップを開催し、より地域の事情を反映させた計画として詳細設計を行い、平成28年度に開校する予定です。

2次審査応募案の俯瞰内観スケッチ

再生する集落の商店街と上部の国道とを結ぶ形で斜面上に展開する小中学校の計画

再生する集落の商店街と上部の国道とを結ぶ形で斜面上に展開する小中学校の計画