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東京建設コンサルタント

ホーム > 技術情報 > 技術トピックス > 当社が補修設計を行った“重要文化財・石井閘門”に関する記事が土木学会誌へ掲載されました。

技術トピックス

東日本大震災によって被災し、当社が補修設計を行った“重要文化財・石井閘門”に関する記事が土木学会誌へ掲載されました。

 当社は平成24年度、平成25年度の2カ年に渡り、東日本大震災で被災した国指定の重要文化財である石井閘門の補修事業に携わりました。
 この事業については土木学会誌2月号でも取り上げられ、当社の技術力を評価いただきました。

平成26年3月に補修工事が終了した石井閘門(北上運河側からの写真)

平成26年3月に補修工事が終了した石井閘門(北北上運河側からの写真)

補修工事が終了した石井閘門(旧北上川側を望む)

補修工事が終了した石井閘門(旧北上川側を望む)

 石井閘門は、明治政府が実施した野蒜築港事業の一環として、明治13年に設けられた西洋式の閘門(河川管理施設)で現在でも可動する最古のものです。この閘門は当時オランダから招聘した技術者(ファン・ドールン)が計画し、レンガ積み及び石積みによる構造で、門はマイターゲートとなっており、明治期から大正期にかけて全国で建造された近代閘門の規範を示すものとして、平成14年に国の重要文化財に指定されました。
 しかし、完成から130年余りの歳月がたち老朽化が進む中、平成23年3月に発生した東日本大震災にともなう津波によって被災しました。
 当社は重要文化財であるとともに、河川管理施設として機能している石井閘門の早期修復を目指し、土木構造の他機械設備や周辺樹木も含めた施設全体の健全度調査、歴史的価値の評価検討、補修方法の検討及び補修工事の設計を行いました。さらに、重要文化財としての価値が保てるよう工事の施工監理も実施しました。

井内石積みの側壁 【案内図】
  
【携わった事業】
平成24年度(東北地方整備局局長賞受賞)
業務名:石井閘門保全対策計画検討業務
発注者 :国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所
平成25年度
業務名 :石井閘門補修等検討業務
発注者 :国土交通省東北地方整備局北上川下流河川事務所