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当社が平成19年度~令和元年度にかけて取り組んだ、京都府宇治川の「塔の島地区河川整備事業」が2022年度グッドデザイン賞「ベスト100・グッドフォカース賞[防災・復興デザイン]」、及び⼟⽊学会デザイン賞2022「優秀賞」を受賞しました
計画地周辺には、世界遺産である平等院等をはじめ、多くの歴史的文化遺産が点在することから、この事業は、歴史的・文化的景観の保全と再生を目指し進められました。
当社は調査・計画・設計を行うとともに、学識経験者や地元の方々の意見を反映するため、整備に関する検討委員会の運営を担当しました。
宇治川塔の島地区は琵琶湖から淀川に繋がる治水上重要な区間で河積が小さく、洪水時の流下能力の向上が課題となっていました
一方、当該地区には歴史的文化遺産が点在し、文化庁の重要文化的景観に指定されていることから、「歴史的に蓄積されてきた人と川、人と自然の親密な関係を文化的景観として再生する」ことを基本コンセプトとして設計を進め、地元市民や観光客にも親しまれる河川整備を実現することができました。
(2022年度グッドデザイン賞「景観や自然環境に配慮した塔の島河川整備事業」のページ)
(⼟⽊学会デザイン賞2022「宇治川塔の島地区⽯積護岸と周辺施設群」のページ)
塔の島「中洲」の全景
自然石の野面護岸
当社が取り組んだ岩手県大槌町の震災復興事業のひとつである「吉里吉里地区復興まちづくり」が土木学会デザイン賞2022優秀賞を受賞しました。
この事業では、住民・町役場・設計チーム・コーディネーター等多くの関係者が協働し、復興構想立案、集落の骨格プランニング、各空間のデザインに取り組みました。当社では、復興まちづくり計画・全体マネジメント・防集団地計画設計を担当しました。
2011年の東日本大震災で甚大な津波被害を受けた岩手県大槌町吉里吉里地区の復興まちづくりです。震災の年の10月に協議会が立ち上がり、以降7年間にわたり住民・町役場・設計チーム・コーディネーターが協働し、復興構想立案、集落の骨格プランニング、各空間のデザインに取り組んできた成果です。
「これからも同じ場所に皆で住み続けること」、「海とのつながりを保ち暮らすこと」を基調として、集落形状に合わせた国道移設、砂浜保全と海との往来を可能にする防潮堤セットバックなどを実現し、吉里吉里の風景の再生を行いました。
土木学会デザイン賞2022「吉里吉里地区復興まちづくり」のページ
吉里吉里地区全景(2022年9月)
吉里吉里公民館落成祝賀会のようす(2018年4月)